アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
実は料理もできちゃう系男子
-
部屋にある小さなテーブルに、小さな鍋が用意されている。
ちょっとフラフラしながら、ベッドを出てラグの上に座る。
「寒い?」
「んー…ちょっと…」
「はい」
すぐにブランケットを貸してくれる真山。
優しい。
膝にブランケットを掛けると、もう一枚持ってきて、肩にも掛けてくれた。
「…ありがと」
「うん。熱いから気をつけて食べて」
「んー」
鍋の蓋を開けると、湯気と一緒に、ふわりといい匂いが立ち上る。
そう言えば、すげー腹減ってた気がする。
「うまそう…いただきます」
「はい」
「……!めっちゃうまい…!」
思わず真山のほうを見る。
俺と目が合うと、ぷっと真山が吹き出した。
「そうか、よかった」
くすくすと楽しそうに笑う真山。
なんかバカにされてる気がする。
ていうか、すげー失礼だと思うんだけど。
「…人の顔見て笑ってんじゃねぇよ」
「ごめん…可愛くて、つい」
「はぁ!?」
ムカつく。
めっちゃいいヤツだと思ったのに。
もう嫌い。
「体調は?少しは良くなったか?」
「…頭痛い」
「…そうか。早く治るといいな」
「…お前が今でかい声出させたからだろ」
「え…そうなのか?」
そうなんだよ。
はぁ?って言ったとき、めっちゃ頭痛かった。
自業自得な気もするけど。
「じゃあお詫びしないとな…」
「え…いや、別にそういうつもりじゃないんだけど…」
っていうより、こんなに良くしてもらってる身でそんな八つ当たりみたいなことできない。
確かにちょっとムカついたけど、本当に嫌いになったわけじゃないのに…。
「…じゃあ、イイコト教えてあげるよ。それで許してくれる?」
「へ……?」
イイコトってなに?
って考える前に、真山は距離を詰めてきて。
体がぴったりくっついて、至近距離まで顔が迫る。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
13 / 247