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真山くんのパジャマ
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「はぁ……」
あの後、半ば強引に浴室に押し込まれ、結局シャワーを浴びることになってしまった。
風邪のときは風呂入っちゃいけないんじゃないの?って聞いたら、風邪のウイルスは熱に弱いから、そのほうが早く治るって言われた。
湯冷めさえしなければ、風呂には入ったほうがいいらしい。
完全に論破された。
それでも、シャワーまで貸してもらうなんて申し訳ない、とかちょっと考えたけど、そういうのはもうこの際どうでもいい。
問題はこの後だ。
(…もうずっとシャワー浴びてたい……)
だって、シャワーを浴び終わったらその後は…真山のパジャマを借りて着なきゃいけない。
無理だ。
考えただけで熱が上がる。気がする。
(…はぁ……上がるか、仕方ない……)
浴室を出て体を拭く。
真山が用意してくれた、真山のパジャマを見る。
スウェットが似合いそう、というよくわからない理由でスウェットを渡された。
「…………」
恐る恐る袖を通す。
真山の匂いがする。
(くっそ恥ずかしい、なんだこれ……)
やばい、やっぱりなんかヘンだ。
相手は男なのに。
頭ではわかってんのに。
「……真山……」
苦しい。
ぎゅぅっと心臓を掴まれてるみたいに。
俺を無理やり浴室に押し込んだときの、真山の笑顔を思い出す。
『いいこだから、ゆっくり温まっておいで』
(………くそ)
のぼせそうだ。
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