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お布団はおとなり
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「あ、おかえり」
「ただいま」
真山が、布団を抱えて戻ってきた。
大変そうだったから、枕とか持つのを手伝う。
「ありがとう」
「うん」
「どこに敷こう……」
「ベッドの近くでよくね?」
言ってから気付く。
これじゃ、ちょっとでも真山のそばにいたい、って言ってるみたいだ。
「いや、だってそこが一番あいてるから!スペースが!」
「あぁ…じゃあ、そうしようか」
真山はちょっと不思議そうにしてたけど、ベッドの横のスペースに布団を敷き始めた。
不自然すぎる態度の自分を責めながら、それを手伝う。
「できた。ありがとう」
「あ、うん。どういたしまして」
「でも、やっぱり邪魔じゃないか?」
「あー……」
確かに、布団が思ってたよりでかい。
ちゃんと敷くには、ベッドのほうに思いっきり寄せなきゃいけない。
「こんなにベッドと近かったら、朝起きたときとか藤川が大変だろ」
「いや、俺の心配はしなくていいよ!歩けるくらいのスペースはあるし」
足の踏み場もないわけではないし、もし水が飲みたくなって夜中に起きたりしても大丈夫だろう。
ちゃんと注意すればたぶん踏むこともない。
「そうか?じゃあ、そろそろ寝ようか」
微笑んだ真山と目が合う。
なんか急に緊張してきた。
今から、ここで…真山の隣で寝るのか。
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