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こういう時に限って
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「……ん……」
(……あー……目、覚めちゃった……)
せっかく眠れたと思ったのに、眠りが浅いっていうか何ていうか。
さっきすげー寝ちゃったからなぁ…まぁ、そんなに寝れないよね。
ふぁ、と小さくあくびをする。
部屋は真っ暗で、まだ朝が来てないことがわかる。
(完全に目覚めたわ…水でも貰ってこよっかな……)
わざわざ電気つけるのも申し訳ないから、スマホの明かりを頼りにベッドを降りる。
ついでに時計を確認すると、2時間くらい寝てたらしい。
そのままゆっくり部屋を出て、キッチンに向かった。
「はぁ……」
今度こそ家の人が帰ってきてたらどうしようっていう不安に駆られたけど、そんな心配する必要もなく。
キッチンで水を貰って、小さく息をついた。
(…真山……)
…だめだ、本格的にやばい。
暇さえあれば真山のこと考えるようになってる。
しっかりしろ俺。
冷静になれ。
「……戻ろ」
好きじゃない、と自分に言い聞かせて、また部屋に戻った。
好きじゃない。
けど、こういう時に限って。
事故は起こるものだ。
(ただいまー…)
心の中で言ってから、まっすぐベッドに向かう。
この時、自分を落ち着かせることにしか気が回ってなかった俺は、ベッドに戻る直前、真山の足に躓いて……
真山に、覆い被さってしまった。
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