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衝動
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「…っ……!」
胸ぐらを掴んで、真山を壁に追い詰める。
力任せに、叩きつけるみたいに。
真山の背中が壁にぶつかって、ドン、と鈍い音が響く。
「……藤川……?」
痛みに顔をしかめながら、困惑したように俺を見る。
いつもの余裕が崩れたその表情。
ゾクゾクした。
「…真山……」
どくん、と自分の心臓が、大きく脈打つのがわかる。
真山の声も、息も、視線も。
すべてが俺を煽る。
体が熱くなってく。
「…藤……」
「黙って」
俺を呼ぶ声を遮って、耳元に唇を寄せて囁く。
真山にされたみたいに。
「……っ……」
ぴくん、と、真山の体が小さく反応する。
体の奥が疼く。
俺を押し返そうとする腕を乱暴に掴むと、真山の頭の上でまとめて押さえ付けた。
「…っ…どうしたんだ……?」
困り果てたような表情で俺を見る真山。
少しだけ、声が震えてた。
初めて真山に勝った気がした。
自分の中の興奮を抑えるように、ギリ、と細い手首を掴む。
「痛…っ…」
「うるせぇよ」
そのまま、顔を近付ける。
唇が触れそうな距離まで。
瞬間、真山が体を強ばらせて、きつく目をつぶった。
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