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朝ごはん
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「目覚めた?」
「うん」
顔を洗って、真山と一緒にキッチンに立った。
昨日は何もできなかったし、今日はちゃんと手伝おう。
「とりあえずサラダだけ作った」
「おー、サンキュ」
「パンとご飯どっちがいい?」
「あー、どっちでもいい…真山は?」
「んー…どっちでもいいな……」
「あぁ……」
そこまで言って、二人同時に吹き出した。
これは決まんねぇやつだ。
「じゃあ…パンにしようか」
くすくす笑いながら、パンを準備する真山。
うん、と言って冷蔵庫を開ける。
「俺、卵で何か作るわ」
「ありがとう」
「玉子焼きか目玉焼きかスクランブルエッグ、どれがいい?」
「んー…スクランブルエッグ」
「さっきので学習した?」
「うん」
真山が何故かちょっと得意気にしてるけどここはスルーで。
調味料のある場所とか聞きながら、手分けして朝食を作り終えたところで、ふと我に返った。
(……なに、この同棲してるっぽい感じ)
くっそ恥ずかしい。
冷静になってしまったことを後悔しながら、真山と目を合わせられないまま、テーブルについた。
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