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月曜日
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「あー藤川だー。おはよー」
「はよ」
あの後は、特に体調が悪くなることもなく、平穏な週末を迎えた。
月曜日、学校に向かう駅で、朝っぱらからテンション高い成宮に会う。
「風邪治った?」
「うん、治った。サンキュ」
「おー、よかったねー」
へらへら笑う成宮。
月曜の朝から何なんだ、こいつは。
全然やる気なしか。
「…お前、今日どうしたの」
「あれ、わかっちゃった?まいったなー、聞きたい?聞きたい??」
「…………チッ」
「なんで舌打ちするの!?聞きたいって言ってよ!」
うぜぇぇえええ何だこいつマジで。
なんで電車の中でこんなでかい声出すの?
もうやだ、他人のフリしたい。
わかったから、俺が悪かったから黙ってくれ頼む。
「しょーがないなー教えてあげるよ!特別」
「うるせぇんだよ」
「…………」
ああああくっそ面倒くさいわ、こいつ。
めっちゃ見てくんだもん。
めっちゃ寂しそうな目でめっちゃ見てくんだもん。
黙ったら黙ったですげー面倒くさいよどうすればいいんだよ。
「……話すならもうちょい小さい声で話せよ」
「…はい……」
「で?どうしたの」
「…今日の放課後、彼女ん家に泊まりに行く」
「……は?そんだけ?」
「そんだけです、ごめんなさい…」
(…うわぁ……)
なんかもう、俺までスベったみたいになってるよ。
朝からやめてくれマジで。
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