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今日の予定は?
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顔は逸らしたまま、視線だけで真山を見上げる。
ちょうど目が合って、心臓が跳ねる。
「今日はバイト?」
「あ…うん。真山は?」
「今日は、家に雅が来るって」
「え……」
雅ってあいつ?
あの、でかくてチャラいやつ?
「……家に来て何すんの」
なに聞いてんだ俺。
そんなの、人の勝手なのに。
俺には関係ないのに。
「何って…特別なにもしないよ。頼まれたから、勉強ちょっと教えるだけ」
くすくす笑いながら答えてくれる真山。
安心すると同時に、何を心配してるんだろう、と自分の思考が嫌になる。
男の嫉妬なんて見苦しいだけなのに。
「…そっか。よかった」
無意識のうちに口走ってから気付く。
俺いま、よかったって言った…?
「どんな想像してたの?」
ふふ、と笑いながら、あやすように俺の頬を撫でる。
恥ずかしくて顔を上げられない。
「心配しなくても、あいつは幼馴染みっていうだけで、それ以外は何もないよ」
「……別に、心配なんか……」
してたけど。
もしかしたら俺の知らないところで、真山があいつに何かされるんじゃないかとか、ちょっとだけ思ってたけど。
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