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付き合ってるの?
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『おかえり藤川ー♡』
『お前ら付き合ってんの?』
『なんだよ、言ってくれればいいのにー』
『あずにゃん真っ赤ー♡』
『うるせぇな、付き合ってねぇよ…』
あの後、ニヤニヤしながら茶化してくるヤツらを無理やり黙らせて、なんとかその日の授業を乗り切った。
けど……
「あずにゃんばいばーい!」
「真山とお幸せにー♡」
「じゃあなー」
「爆発しろ」
「うるせぇんだよお前ら!」
(くっそ……)
帰る寸前までバカにしてくるから腹立つ。
早く日直の仕事終わらせて帰ろう。
「窓の鍵閉めといたよ」
「あ、ありがとう…ごめんな、手伝わせちゃって」
「ううん。二人でやったほうが早いし」
文句の一つも言わずに手伝ってくれる真山。
あいつらとは大違いだ。
(明日もからかってきたらブッ飛ばそう……)
「ていうか!」
日誌を適当に書いて終わらせる。
それよりも、真山に謝らなきゃいけないことがある。
「ごめんな、あいつらがうるさくて…」
完全に付き合ってると思われた。
このままじゃ、学年中に知れ渡って大変なことになる。
「今日のうちに、ちゃんと誤解とくから」
「あぁ…別に、無理して誤解とかなくてもいいよ?」
「え?」
どういう意味だろう、と考えていると、隣に座った真山が、そっと指を絡めてきた。
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