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真山くんなりの
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(ほんと、なんでこんなヘンなヤツ好きになっちゃったんだろ……)
男が可愛いなんて言われて、喜ぶとでも思ってんのかよ!
って、普通の友達なら…真山のこと好きでさえなければ言えるんだろうけど。
(真山に可愛いって言われるのは、ちょっと嬉しいって思っちゃうんだよな…)
正直、自分でもやばいと思うけど、これが惚れた弱みってやつなんだろう。
面倒だけど、気になってたことを真山に尋ねる。
「…何がそんなに大変なの」
「だって、藤川は何をしてても可愛いってことになるんだぞ?」
「……うん…それで…?」
もう勘弁してくれ。
どうでもいいけど、さっきから抱きしめられてるせいで顔が近けぇんだよ。
この羞恥プレイは、いつになったら終わるの。
「ってことはつまり、藤川は俺以外の人からも可愛いって思われてる」
「…そうなの…?」
もうよくわかんねぇよ。
たぶん思われてねぇし。
そんなに俺のこと可愛いなんて言うの、たぶん真山くらいだよ。
「うん。危ないだろ、そんなの」
「え?」
「俺以外の人に、手繋がれたり抱きしめられたりしたらどう思う?」
「…やだ……」
「だろ?だから、俺以外の人にあんまり可愛いところ見せちゃだめ」
「…………」
これは、もしかして……
(…心配してくれてる…のか…?)
かなり遠回りしたから、わかりにくいけど。
きっと真山なりの優しさなんだろう。
ちょっとだけ嬉しくなる。
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