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びっくり!
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「あら」
「あれ?おかえり」
「!?」
そこにいたのは、きれいな女の人。
カジュアルな服装だけど、すげー美人だ。
ていうか、おかえりってことは……
(真山のお母さん…!?)
「お友達?こんばんは」
にこやかに話しかけてくれるお母さん。
いや、待って心の準備が…!
「…あ…お、お邪魔してますっ…!」
真山に頭撫でられてたとこ見られてたらどうしよう。
心臓が速くなる。
「ねぇ、おかえり」
ただいまを返してくれないお母さんに、ちょっと怒ってる真山。
可愛い。
「ただいま」
「どうしたの」
「明日、お父さんのお誕生日でしょう?」
(え…待って、俺さっきケーキ食っちゃったんだけどもしかして……)
「あ、チョコとフルーツのならもう食べたよ?」
あぁ…もうさらっと言っちゃったよね。
あのケーキっていくらするんだろう、いくらセレブが食べるケーキでもそこまで高くはないよな…?と、弁償するところまで瞬時に考える。
「あぁ、あれはいいのよ。別のを買ったから」
(あ、よかった大丈夫だった…)
「そう。じゃあ、ちょっと出かけてくるから」
「あら、どこ行くの」
「駅まで送ってくる」
「仲良しでいいわねぇ」
ふわふわ笑ってるお母さん。
何とも思ってなさそうなところを見ると、さっき撫でられてたのは見られてなかったみたいだ。
「それより…あんた、お友達なんていたのねぇ。お母さん嬉しいわ」
「うるさいな…行こう?」
玄関のドアを開けて、俺の腕を掴む真山。
うるさいとか怒ったように言ってるけど、ちょっと笑ってる。
楽しそうに、いってらっしゃい、と言う声が聞こえたけど、真山は何も言わずに玄関のドアを閉めてしまった。
「…仲良しだな」
「仲良しじゃないよ……」
小さく笑いながら、はぁ、とため息をつく。
俺に「騒がしくてごめん」と言いながら、ちょっと困ってる真山は、なんだか新鮮で可愛く見えた。
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