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どんな人?
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駅までの道を二人で歩く。
話題はもちろん、真山のお母さんのこと。
「すげー美女だからびっくりしたわ…」
「見た目と言葉遣いに騙されないほうがいいよ。中身おっさんだから」
「!?え、嘘だよな…?」
「本当。なのに、外ヅラだけはいいんだから…」
「いや、言い過ぎじゃね」
「言い過ぎじゃないよ」
あまりにもさらっと言うから吹き出す。
真剣だった真山が、驚いて俺を見た。
「なんで笑うの」
「いや、笑うだろ!何なの、その感じ…友達みたいなノリなの?」
「うん、本当にそんな感じ。すぐからかってくるし、話してるとすごい疲れる」
「マジかよ…」
何そのギャップ。
むしろイイわ。
「いいなー、すげー楽しそう」
「めんどくさいよ」
「…そんなボロクソ言わなくても…」
でも、仲良さそうで安心した。
なんとなく、家の人とはちょっと冷めた関係なのかなとか思ってたけど…。
(お母さんと仲良しかぁ…可愛いなぁ…)
「…あ」
「ん?」
駅の手前。
真山が、急に立ち止まった。
「…こっち」
「え、ちょっ…!」
俺の手を取って、建物の陰に隠れる真山。
わけがわからないけど、俺も隠れたほうがいいんだろう。
ちょっとだけ真山と体をくっつける。
「…喋っちゃだめだよ」
頭の上で、小さく囁く声が聞こえた。
片手で体を抱き寄せられる。
(あ、やばい。すげー緊張する…)
心臓の音聞こえちゃってるんだろうな、と思ったけど、もう諦めようと思う。
気を紛らわせようと、真山の視線の先を見る。
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