アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
翌朝
-
なんだか教室が騒がしい。
たぶん、他のクラスのヤツらまでうちの教室に入って何かしてるんだろう。
ドアを開けて中に入る。
「あー、藤川だー」
「おはよー!」
「はよ。なんでこんな騒がしいの」
とりあえず、カバンを置いて自分の席に座る。
輪の中心にいたのは、意外にも宮部と森下だった。
「あ、あずにゃんおはよー♡」
「来るの遅いよ、藤川」
二人は至っていつも通り。
でも、あえて普段と違うところを挙げるなら……
(…近くね?いつにも増して)
宮部の膝の上で抱かれてる森下。
なぜか大量にお菓子を抱えて、朝っぱらからチョコを食ってる。
森下すげーコンパクトだなぁ、と改めて思っていると、成宮がすり寄ってきて言った。
「付き合うんだって。あの二人」
え……
「えぇぇぇ付き合うの!?マジで!?」
「待って、そんな驚くの…?」
「いや、ごめん…そんな引かないで宮部」
そうだよ、そんな驚くことじゃないじゃん。
元から付き合ってたみたいなもんだし、普段から恋人みたいに接してたし。
(でも…そっか、付き合うのか…)
「…おめでとう」
「おー」
「ありがとーあずにゃん♡」
ほっぺ赤くして、でれでれしてる森下。
壊滅的に運動音痴な男が彼氏でもいいのだろうか。
「今日は、おうちであそぼーね?」
「はいはい」
(…まぁいいか。幸せそうだし)
「…で?なんで成宮までココにいんの?」
「え?なんか楽しそうだったから!二人ともおめでとー!!」
「ありがとー♡」
(…おめでたいヤツらだな…)
わざわざ隣のクラスのヤツらまで集まって、みんなでおめでとう言って。
森下が抱えてるお菓子だって、きっとみんなからのお祝いで貰ったんだろう。
(…仕方ないから、俺もあとで何か買ってあげよう)
「あ、真山!」
「おはよー!」
「なぁなぁ、聞いて真山ー!」
真山にも、二人のことを律儀に報告しに行くクラスのヤツら。
今日も教室は平和だ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
104 / 247