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楓くんと仲良し
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「はい」
「おー、サンキュ」
やばい、めっちゃ美味そう。
楓が俺の隣に座る。
「おいしい?」
「すげー美味い」
「ふふ、よかったー♡」
嬉しそうに笑う楓。
いつもニコニコしてて、料理もできるとか…やっぱり女子にモテそうだな、と思いながら、ちょっと探りを入れてみる。
「楓、学校どうなの」
「学校?楽しいよ」
「好きな子とかいないの?」
「んー…仲いい女の子はいるけど…」
「男友達といるほうが楽しいんだよな」
「そう!兄ちゃんもそうだった?」
「うん、そうだった。まぁ、部活もあるしな…無理に恋愛しなくてもいいよね」
「あー、兄ちゃんがそう言ってくれると安心するー」
へらへら笑ってる楓。
すげー可愛くて癒される。
今日は早く買い物を切り上げて、夜中まで一緒にゲームしたいぐらいだ。
「兄ちゃん、今日は家にいるの?」
「あー、ごめん。出かける」
「そっか…」
ちょっとしゅんとしてる姿に、心が痛む。
やっぱり、最近遊んであげてなかったから…
「悪りぃ、早めに帰ってくるから」
「ほんと?」
「うん、ほんと」
「勉強も教えてほしいし、ゲームもしたいんだけど」
「わかった。夜まで待っててな」
「うん!」
大きく頷く楓に、速攻で買い物して帰ってこよう、と思いながら、ぽんぽんと頭を撫でる。
嬉しそうにする楓。
「じゃあ、早く行って早く帰ってくるから」
「うん、気をつけてね」
「わかってるよ」
ときどき、話し方が母親に似てるから笑いそうになる。
楓に何か買ってきてあげるのもいいな、とか考えながら、自分の部屋に戻った。
(何なら喜んでくれるかな…)
マフラーか帽子か、チャリ通だし手袋とかでもいいかも。
そう言えば、まだ楓がサンタさんを信じてた頃、両親と三人でプレゼント選びに行ったな…結局おもちゃを買ったんだけど、その時もすげー喜んでくれたのを覚えてる。
(…やばい、買い物めっちゃ楽しみだ)
楓の喜ぶ姿を想像しながら、着替えて家を出た。
やっぱり今日はいい天気だ。
夕飯までには帰ろう。
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