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一緒に寝るの?
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「なんでぷいってするの」
くすくす笑いながら、頬を撫でられる。
なんでこんなにナチュラルに触ってくるんだろう…恥ずかしくてしにそうなんだけど。
(…真山のばか…)
「ねぇ、俺も寝たいんだけど」
「え?」
「もうちょっとそっち行って」
そう言って、ベッドに乗ってくる真山。
このまま退かないでいたら、上に跨ってくるんじゃないかとか考えちゃって、すぐに壁際に移動した。
「ありがとう」
「うん…」
え、待って待って何これ。
今日って、もしかして……
(一緒に寝るの…!?)
いや、無理。
ぜってー無理。
寝れない。
「布団かけてあげるよ」
「え…ま、待って真山!」
「ん?」
真山が、微笑んで俺を見下ろす。
笑顔がいちいちかっこよくて、どうしていいかわからなくなる。
「…あの…」
「どうしたの?」
「…今日って、その…一緒に寝るの…?」
「え…寝ないの?」
ちょっとしゅんとする真山に、胸が痛くなる。
俺だって、できることなら一緒に寝たいけど、でも……
「…嫌?」
「い、嫌なわけじゃ…ないけど…」
隣に寝そべって、そっと抱きしめられる。
あったかくて気持ちいい。
「…緊張して眠れないと思うんだけど…」
「そんなの、俺も一緒だよ」
「え?」
意外な言葉に、思わず真山の顔を見た。
至近距離で目が合って、慌てて目を逸らす。
「ほら」
「わ…っ…」
いきなり頭を抱き寄せられて、胸いっぱいに真山の匂いが広がる。
どくん、と鳴ったのは、自分の心臓じゃなかった。
(…真山の心臓、速い……)
自分の心音と混ざって、なんかぼーっとした。
同調するかのように、俺の心臓も速くなる。
「…真山も、緊張とかするんだ…」
ちょっと嬉しくて、その背中に腕を回した。
胸に顔をうずめて、そっと真山の顔を見上げる。
「するよ。だから、俺も眠れないかも」
照れたように笑う真山が、可愛くて仕方ない。
きゅぅっと胸が苦しくなった。
「……やっぱり一緒に寝る」
小さく呟くと、小さく笑う声が聞こえた。
結局いつも真山の思い通りになってるみたいで、なんか腑に落ちないけど…
(…真山が嬉しそうだからまぁいっか)
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