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朝までこのまま
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「…真山」
「ん?」
「明日、何時に起きればいいかな」
「明日?んー…9時頃までに起きればいいんじゃない?」
「真山は何時に起きるの?」
「俺は、藤川より先に起きてご飯作るよ」
「あー、じゃあ…」
これは…ご褒美って言うのかな。
よくわかんないけど……
「…ご飯作っててくれなくていいから…俺が起きるまでこうしてて」
え?と不思議そうにする真山。
恥ずかしくなって、ぎゅっと抱きつく。
「起きたらすぐご飯食べれるより、起きたらすぐ真山に会えるほうが嬉しいから…ご褒美はそれがいい…」
明日の朝、目を覚ましたら、目の前に真山がいて、おはようって言って…っていうのを想像したらすごい幸せだったから勢いで言っちゃったんだけど、恥ずかしすぎて今ちょっと後悔してる。
真山が、微笑んで優しく抱きしめてくれる。
「そんなことでいいの?」
「そんなこと…!?」
また、ふにふにと耳に触れられる。
あんなに頑張って考えたのにひどい、って言おうとしたけど、くすぐったくて何も言えなくなった。
「ふふ、ごめん。朝までこうしててあげるね」
「う、うん…ご飯は、一緒に起きて一緒に作ろうね?」
顔がすげー熱い。
でも、こうなったらもう半分どうでもよくなって、ついでに一緒にご飯作る約束もしてみる。
「わかったから、あんまり可愛いこと言わないで」
困ったように笑って、俺の頬を撫でる真山。
やっぱりヘンだったかな、とちょっと思ってたら、そのまま唇をなぞられた。
「…ま…真山…?」
なんか触り方がエロい。
気のせいかもしれないけど、俺が勝手に意識しちゃってるだけかもしれないけど。
そのまま、ゆっくりと顔が近付いてくる。
「眠れそう?」
「へ……?」
どくん、と心臓が鳴る。
息がかかるくらい近く。
頭がぼーっとしたけど、次の真山の一言に、思考は完全に止まってしまった。
「おやすみのちゅーする?」
「っ…!!」
ぶわっと全身が熱くなる。
だって、ちゅーって…ちゅー…!?
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