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きすまーく
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「真山のココにも痕つけてあげる」
そっと真山の首筋に触れる。
すげーいいアイディアじゃね?
「えー…体育あるからやだな…」
「えぇー…」
嘘だろ、こいつ。
俺にはつけといて自分は拒否か。
「だめ。つける」
「つけたいの?」
「つけたいの」
「じゃあいいよ、つけて」
「…………」
いつの間にか真山のほうが上の立場になってるのはなんでなの。
いつものことだけど、本当に不思議だ。
(なんか腑に落ちない…)
ちょっとむくれながら、真山の首筋に唇を寄せる。
そのままきつく吸って、痕をつけ……
(…あれ?)
もう一回。
さっきよりもきつく吸う。
内心めっちゃ焦ってるせいで、顔がすげー熱い。
(……痕つかない……)
何これ、なんで?
いつも真山は簡単そうにつけてるのに。
なんか間違ってんのかな。
ていうか、やり方とかあんの…?
「…どうしたの、藤川」
「……痕がつかない……」
あぁ、めっちゃ恥ずかしい。
すげーかっこ悪い。
「ふふ、やっぱり不器用だね」
「うるせぇよ…」
だって、もっと簡単にできると思ってたのに。
真山のやり方と何が違うの?
「つけないほうがいいよ、って神様が言ってるんじゃない?」
「…どうしてもつけたいときはどうしたらいいの」
「そんなにつけたいの?」
くすくす笑いながら、俺の頭を撫でる真山。
やっぱり真山には敵わないのかな、と思うと、やっぱりなんか腑に落ちない。
けど、ここまできたら痕つけたい。
「…つけたい」
「なんでそんなにこだわるの?」
「だって、真山が…」
俺が帰ったら寂しいって言うんだもん。
そんな思いさせたくないよ。
「…痕つけたら、俺が帰ったあとでも…風呂入るときとか、鏡見るたびに、俺のこと思い出せるでしょ?」
だから、「消えないもの」がいいと思ったんだ。
…首筋にあったらお揃いだし。
「…可愛いね、藤川」
「うるさい…」
「それで?」
あぁ…どこまでもドSだ。
くそ。
「…つけ方教えてください…」
ぶわっと顔が熱くなる。
もうやだ、なんでこんな……
「よくできました」
いたずらっぽく笑って、俺の手を取って。
ちゅっと手の甲にキスをした。
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