アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
キスマークとおねだり
-
「…ん……」
ちゅぅっと真山の首筋に吸い付く。
口は小さく。
「…おぉ……!」
ちょっとドキドキしながら唇を離すと、小さく痕がついていた。
なんか感動する。
「できた?」
「うん、できた」
「ふふ、よかったね」
真山が、優しく頭を撫でてくれる。
やっぱり子ども扱いだな、と思うけど、ちょっと嬉しいから何も言わないでおく。
「…首筋だからお揃いだよ」
「そうだね。ありがとう」
くすくす笑って、ほっぺにちゅーしてくれる真山。
気持ちよくて目を閉じると、反対側のほっぺにもちゅーしてくれた。
そっと目を開ける。
「…どうしたの、物欲しそうな顔して」
「!?そっ、そんな顔してな…」
「してるよ」
いたずらっぽい笑顔に、心臓が速くなる。
ぼーっとする頭で、そんな恥ずかしい表情してたかな、と考える。
目を伏せたら、耳元に顔が近付く気配がした。
「…おねだりが上手だね」
(…え……)
なんかデジャヴ、と思った瞬間、唇が触れ合った。
驚いて、きゅっと真山にしがみつく。
「…んん……」
何度か俺の唇を啄んでから、そっと頬を撫でて。
真山の顔は、ゆっくりと離れていった。
直前のセリフに抗議する。
「…おねだりなんかしてない…」
「してないの?」
「してないよ!むしろなんでおねだりだと思ったの」
「あのタイミングで目閉じられたら、ちゅーしてほしいのかなって思うよ」
「あぁ……」
そう言われてみればそうかもしれないけど。
別に、そんなつもりはなかったんだけどな…。
(もしかして、無意識だったとか…?)
だとしたら相当やばいぞ、俺。
どんだけ真山にちゅーしてほしいの。
「…おねだりじゃないよ…」
「わかったよ、ごめんね」
くすくす笑いながら、ぽんぽんと頭を撫でられる。
やっぱり、いつの間にか真山のほうが上の立場になってて、本当に腑に落ちない。
なんでいつも俺は子ども扱いなんだ。
「……真山のばか」
「どうしたの、急に」
「ばか」
言ってから、こういうところが子どもっぽいのか、と気付いた。
怒ってないかな、と心配になって、ちらりと真山を見る。
「っ……」
突然、頭を抱き寄せられて。
そのままキスされる、と思ったら、唇が触れる直前で寸止め。
驚いて息ができないでいると、至近距離で目が合った。
心臓はうるさくて、体から力が抜けてく。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
199 / 247