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ゆびきりー3
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すわ家出か!と連絡を受けて、少年を探しに来た人々を
信吉は[いつもの散歩]または、[大宮さんへのお百度参り]などと、その場しのぎの思い付きをそれらしく語り、適当にあしらって、1人残らず帰してしまった。
「…あんた、詐欺師ですか?」
呆れたように少年は呟いた。
「おうよ。ワシのおとっさんがな。」
「…え。マジかよ?」
ピシリと、固まっている。
「そいでなぁ、あんまりムチャばっかやりよったけん。見切りつけて、棄ててやったんじゃ。」
じぃっと自分を見る目に向かって、信吉はニッと笑った。
「ワシがおまえと同い年のころの話じゃ。」
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