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甘い誘惑
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「聖夜くん先お風呂入りますか?」
「それより綺月さんお腹減ってない?お邪魔してるだけでも迷惑かけてるしいつもどおりにして欲しい」
「ふふっ大丈夫ですよ、お風呂の後ご飯にしますか?」
「どっちでも構わねえよ」
「じゃあそうしましょ!」
手のひらをちょんと合わせて先生が微笑む
………なんだその動き…可愛いかよ…
先生の家に着くまで何とか緊張はほどけたものの、2度目の部屋に上がり込んだ途端また緊張がぶり返していた
挙句目の前の先生の可愛さは無限大だ
俺が一人先生に悶えている横で先生は忙しく動き回っていて
せっせと服を用意してくれた綺月さんに渡された着替えとタオルを持って俺は風呂に向かった
「綺月さん先に入らなくていいのか?」
「はい!私はそのあいだお布団用意したりするので!」
「…布団?」
「ええ、聖夜君はベットで寝てください!私はお布団敷いて寝ますから」
「…………一緒に寝ればよくね?」
「えっ!?」
俺の言葉に先生が予想もしていなかったのか驚いた声を上げる
え…まさか逆に泊まって何もする気なかった…のか?!
驚く先生と、それを見て驚く俺
見つめあったまま沈黙になってしまったが慌てて言葉を繋いだ
「あ、いや悪い…なんもねーから今の忘れて」
「えっ…あ、はい…」
「…風呂先借りるな」
「ゆ、ゆっくりしてください…ね…」
俺も先生も心ここにあらずって感じで
ほわほわした気持ちのまま俺はお風呂に入った
さっきの反応、多分絶対先生そうゆう気持ちで俺の事泊めてなかったんだと思う
いや確かに純粋なのも物凄くそういうのに疎いだろうってこともわかってたけど
あまりにも先生が純粋過ぎて俺で申し訳なくなる
きっと先生は手つなぐとかそうゆう緩い感じの方が好きなんだろうな
多分それで満足するタイプなんだろう
やっぱり俺も健全な男子高生だし
何しろあの人無駄にエロいし
ぷつんと来ること何度もあったけど…
先生がそうゆうつもりじゃないなら手は出さない
もう今は前と違うんだから
前に俺が傷つけた分その倍先生を大事にしたいから
それに一緒に寝ること許してくれただけでも
部屋に上がること嫌がらないで居てくれた事だけでも十分過ぎる
そう思うと不思議とさっき迄の緊張が薄れていく
自分のやらしい心に蓋をして切り替えると俺はお風呂から上がった
「綺月さん出たよ」
「ゆっくり出来ましたか?」
「ああ、ありがと」
タオルで髪を拭きながらキッチンにたつ綺月さんの元へと向かう
廊下からじゃわからなかったけど
段々と綺月さんの姿がくっきり見えてきた途端心臓がヒヤッとした
「おい!綺月さん!ストップ!」
「へ?」
振り返る綺月さんの手には包丁
「………今凄い危ない持ち方してなかったか?」
「そうですか…?」
「…もしかして綺月さん料理できない?」
「そ、そんなことありません!人並みにはできます!」
俺の言葉にふんっと少しだけむくれた綺月さんが再び包丁を手にして野菜を切ろうとしたのを見て慌てて後ろからその手を掴んだ
「いや、危ねーからまじで」
「〜〜〜っ」
「……あ、悪い」
後ろから抱きしめるようにして手首を抑えたせいで綺月さんと俺の体がぴったりとくっつく
そのせいで腕の中にいる綺月さんが照れてうなじが真っ赤に染まっていた
「…料理は俺がするから綺月さんお風呂行ってこいよ」
「うぅ…す、すみません…」
「気にすんな」
「……せ、聖夜くんは料理出来るんですか?」
「あー俺こそほんと人並みってくらいで凝った料理迄は作れねーけど」
「そうなんですね……」
「綺月さん?」
「あ!す、すみません…料理してる聖夜くんの姿想像しちゃって…」
「…………」
えへへと恥ずかしそうに申し訳なさそうに笑う綺月さんの笑顔があまりにも可愛くて胸がギュッとなる
「……今度ちゃんとした料理作るよ」
「えっ!」
「なんでも作るから綺月さんの好きなやつ今度教えてくんね?」
「本当ですか?!」
「本当に、ほら風呂入ってこいよ」
「はい!直ぐ入ってきますね!」
「いやゆっくりでいいからな!」
パタパタと早足でお風呂へと向かう綺月さんの後ろ姿に声をかける
だけどもう聞こえていないのか綺月さんからの返事はなかった
「………大人なんだけど子供っぽいんだよな綺月さんて」
ふぅと息をつきながらさっきの嬉しそうな顔を思い出す
クスクスといつもみたいな品のある笑い方じゃなくてニコニコとした子供っぽい笑い方
綺月さんが喜ぶ顔好きだな
そんなことを考えながら自然と自分も顔が緩んでしまう
本当に今度、ちゃんと料理作ってやろ
そんなことを考えながら作りかけの夕飯を完成させる為に一人ニヤけながら料理の続きに取り掛かった
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