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帰り道、緒方の姿は時々見かけていた
クラス同じだし、方向も途中まで一緒だから当然っちゃ当然なんだけど
2人とも部活動には参加してないのもあって、直帰が重なればだいたい遭遇していたと思う
んで、後姿を見てるといつの間にか頭ん中──…
…うん、今は止そう
何考えてんだ、俺は
今重要なのはそこじゃない
「…くん、水堂君っ?」
「んあ!?」
「……何か、考えごと?」
「…わり。何か変だった?」
「…顔、赤い」
「……うん」
それ緒方が言う?
「なんか、ぼーっとしてて、急に手で顔覆ったり…」
「……。」
それも緒方が言うっ!?
「まあ、色々…
…あ、次の信号だよな。緒方が曲がるの」
「…知ってたんだ」
「時々後姿見てたから」
「…そっ、か」
…うん。今まさに顔赤いですよ、緒方さん
「…ち、近くていいね、緒方は」
「…そうかな。水堂君の…半分くらい?」
「……。」
(……。)
「…2軒隣の向こう側にケーキ屋があるんだよね」
「うん、”しるふぃの森”だよね?」
よし、確定
「おーがーたー…」
「ん、ん!?」
ぼすっと肩に手を置き、俯きながら
「…何で、俺ん家、知ってるの?」
「…っ…あ、あ…」
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