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平凡な誕生日
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「お誕生日おめでとうございます!!」
いつも通り決まった時間に会社のオフィスに入った途端、俺に向けて声が飛び交った。
「あ、俺に言ってる?」
一応確かめておこうと問い掛けてみれば、周りは笑いがおこった。
当然です、と綺麗な可愛い女の子が笑い乍そう告げると、各々からプレゼントやら花束やら渡された。
そうか、今日だ、俺の30歳の誕生日。
少し皆と駄べっていると社長が部屋に入ってきて、辺りは静かになる。
まるで虎が鹿でも捉えようとしているように社長は俺を見つめる。
なにかしたんだろうかと慌てていると
柚木君、と呼ばれ勢い良く立ち上がった。
「少し話があるんだ、来てくれ。」
そう言うと社長は部屋から出ていってしまう
勿論何故か誰も分からないので、部下達はざわざわとしている
安心させようと、すぐに戻るよ、と告げると俺も後を追った。
ここから平凡な生活がなくなる事、まだ誰も知るよしもない。
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