アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
三十路と社長室
-
理由はこうだった
社長は今年定年で子供もいない為
立派で優秀な部下を探していたらしく、
何故か俺が選ばれたのだった。
でも社長なんていきなりすぎてなかなか
返事が出来ないままであり
社長は、ゆっくり決めなさい、と言ってくれて今に至る。
柚木 要、平凡な三十路のサラリーマンが突如社長になるなんていいんだろうか。
他にも優秀な部下は沢山いるのに。
でも社長が折角俺を選んだんだから、と答えはもう決めていた。
社長室の前、扉に手の甲をこんこんと当てる
「失礼します。」
もう決めた、平凡はやめる。
「もう決まったのかね?」
ごくりと唾を呑み小さく頷く
「俺、やります、社長。」
その時社長は今まで見せた事のない微笑みを俺に向け
「ありがとう、柚木社長。」
そう一言告げ綺麗に何もない社長室から去っていった
一人社長室に立ち竦む俺は、期待と不安を抱え天井を見つめた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 15