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三十路と二十歳
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彼の目はまるで狼のようだった
辺りは店の灯りで明るいのだが
彼の目はそれよりもギラギラと何か感じさせるものがあった
男達もそれに気付いたのかひそひそと何か話し合っていた
俺も目で合図を送れば、小さく舌打ちをして男達は去っていき
女性もぺこぺこと頭を何度も下げ去っていった
2人人混みの中佇むのも邪魔な話だから、俺も便乗して帰ろうと思ったのだが
ふと手首を掴まれ路上に無理やり連れ込まれた
誰だと声を出そうと思うと口を手で覆われた
「大人しくしててくださいよ、少し話がしたいんです。」
その声の主はまさに鋭い目つきのホストの男だった。
もごもごとなんとも言えないような表情を見せながら
俺は相手の腕を掴んで剥がそうとするもそれが上手くいかない
俺なんかより何倍も力が強い
痺れを切らしたのかホストの男は壁に手をつき脅すように呟いた
「アンタの事が知りたい。」
その瞳は揺らぐことなく、確実に俺だけを捉え、うつしていた
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