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三十路と二十歳と路上と
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突如見覚えもないホスト服の男に迫られ
動揺しない人はいないだろう。
まさに今その状況なのだがどう反応すればいいのだろうか。
いや、これはきっと人違いしているのだろうと思い、人違いじゃないですかね、と恐る恐る口を開けば
「そうかもしれない、けどアンタを知りたいんだよ。」
なんて身勝手な男なんだろうか
俺の言葉を無視して自分を主張するなど
それが顔に出てたのか怒らないでくださいよ、とあたかも宥めるように声を掛けてきて
腹がたった俺は、
「いいよ、そこまで言うなら知ればいい、知れるなら。」
口走った言葉は男に響いたのか
彼はにやりと口角に弧を描き
「暴くのは大好きなんで。」
俺はそこで察した
これは失敗したな、と。
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