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三十路と彼の家
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知り合って1日、1時間も経たない男の家に居る俺はなんだろうか。
考えてみれば馬鹿な話だ、
ただ彼の元彼(?)に似ている俺に興味を持たれて
ずるずると引き摺ればこうなっていた。
何処のBLアニメだよ…と内心思いつつ、彼の家の前についた、らしい
「え…………?」
思わず声が出た、いや可笑しくないか
だって、通り過ぎようとした家が、いや館?まさか彼の家だとは。
どうやら彼のお父様は企業の社長らしく、色々援助してもらっているらしい
呆然と話をきく俺に不思議そうに顔を覗き込んでくる、寒凪君は無邪気に笑いどうぞ、と手招きした
恐る恐る中へ入っていくと中に一人の男が立っているのが見えた
「おかえり兄貴………て、誰だよこいつ。」
お前こそ誰だよ、とつっこみたいのを我慢して名刺を渡すと男はまじまじとそれを見つめた
「こら!!お客様にそんな口の聞き方しろなんて教えてないぞ!!」
寒凪君が大きな声を荒げ男にのべると
男はびくっと肩を揺らしごめんなさい、と渋々俺に謝ってきた
彼等は兄弟なのかとわかると
寒凪君はあがってください、と玄関から広いリビングに歩いていった
二人きりの気まずい空気になると、男は口を開いた
「まさかさ、兄貴に懐かれてんの?」
その意味を理解するのはこれからの話だ
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