アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
拾ったもの3(晴也)
-
「もしかして、僕のこと女の子だと思ってた?こう見えても本当に男だからね?そう言えば、人間さんの名前は?」
「人間さんって言わないでくれ。俺は晴也。橋本晴也だ。晴也とでも呼んでくれ。ちなみに歳は18歳だ。」
「うわー、お兄さん、年上だー。」
アキは若干棒読みでそう言った。
「なぁ、アキって名前もそうだけど女の子みたいだよな。もしかして、ナンパされたりしたことあるのか?」
「実は…、ナンパされたり、痴漢されたりしたことあるんだ。」
アキは俯きながら悲しそうな声で言った。
あんまり聞かないほうがよかったのかもしれないな。
じゃあ、俺が守ってやればいいじゃないか。こんな可愛い子を一人で夜の世界へ出すのは可哀そう過ぎる。
「なぁ、もし行く所がないんなら、俺の家にいてもいいぜ?どうせ、家も無いんだろ?その様子じゃあ…。服もボロボロだし、何も食べてないって言ってたしさ…。」
「本当!?」
アキは目を輝かせて言った。それにこたえて俺は笑顔でこう言った。
「ああ、もちろんだよ。」
「やったー!お言葉に甘えてお世話になります。」
アキは嬉しそうに弾んだ声で俺にぺこりとお辞儀をした。
「おう!任せとけ!!」
俺は、胸を張ってそう言った。
そう言えば、俺がホモだということを言わなくてもよかったのだろうか。まぁ、そのうちばれるだろう。その時はその時だ。
「アキ…か。結構可愛い子だな…。」
俺は、小声でそう呟いた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 23