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見知らぬ人(アキ)
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「ふんふんふふ~ん♪」
今日も僕は鼻歌交じりで掃除を進めていく。これは毎日の日課。晴也の家に居させてもらってるんだもん。掃除くらいしなきゃね。僕は15歳だけど、高校とかは行かない。だって、吸血鬼ですもの。日々暑いこの国の日光には耐えられません。日光に当たると力が抜けるんだよね。吸血鬼は夜行性だから昼間は普通寝てるんだ。でも、僕は少し寝るだけで体力が回復するからね~。
そんな事を思っているといつの間にか夕方になっていた。もうすぐ仕事と買い物を終えた晴也が帰ってくるなぁ~。嬉しい。
ピーンポーン
「あれ?晴也が帰ってくるにはまだ早いし…お客さんかな?誰だろう…。」
僕はそう呟きながらドアを開けた。
「あっ、あのっ社長!!す、すす、少しいいですかっ!?」
そこには僕より背が高くて絶対に年上だろうと思われる人が……いた。
「えと、晴也なら…まだ帰ってませんよ?」
「へっ!?あ、あれ?ここは橋本晴也さんのお宅ですか?」
「うん、あったりまえでしょ。」
なんでこの人晴也の事を社長って…そうか、会社の人か!!なるほど。
「え、でも…え?」
「あ、宮坂か?俺に何か用か?」
ちょうどその時大きな紙袋を抱えた晴也が帰ってきた。僕はそれを受け取って部屋へ戻る。
「よかった~しっぽ出してなくて…」
僕は呟きながら残っていた掃除を片付けた。
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