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少年2(晴也)
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「お前だなっ!俺からアキを奪った奴はっ!!!さっさとアキを出しやがれっ!アキは俺のだっ、お前んじゃねぇっ!!」
少年の第一声はこれだった。
この子は一体何を言ってるんだろう。そして、何故アキの事を知ってるんだろうか。
「アキはあいにく、ここに居ない。」
「嘘をついても無駄だっ!ここにいんのはわかってんだよっ!」
「だから、居ないと言ってるだろーがっ!大体お前はアキの何なんだっ!?それにもう10時を過ぎてる!用があるなら明日にしてくれっ!俺はお前みてーにのんびりしてる暇はねぇんだ、しゃ・ちょ・うなんだよっ!まだ仕事が残ってるっ!じゃあなっ!!」
俺はドアを閉めた。もちろん鍵も。
「お前こそアキの何なんだよ!?社長だなんだか知らねぇがな、アキは俺のとこに居たんだ!アキとは一夜をともにしたこともあんだぞっ!!!」
少年はドアの向こうで騒いでいる。うるさい。
「それぐらい、俺にだってあるっ!」
俺はそう言うと声が聞こえなくなるくらいの場所まで移った。
それにしても…アキが俺に何か隠し事をしてるだとっ!?あり得ない…。あんなに可愛い俺のアキが隠し事なんて…もしかしたらアキが絶対に開けないでと言っていたあの引出しに何かヒントがあるんじゃないだろうか。
俺はその引き出しを開けようとしたが鍵が完全にかかっていて開けられなかった。
その時、少年は諦めて帰ったようで、ドアを叩く音が聞こえなくなった。
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