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きゅうじゅうご。
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わんわん泣くミカを引き剥がして、寝巻を身につける。
泣き続けるミカの手を引いてリビングに連れてきた。
ソファに座るなり、俺にしがみつき飽きずに泣き続ける。
耳元で大声で泣かれるのだからうるさくて仕方ない。
「落ち着いた?」
「…………。」
母親が赤ちゃんをあやすように腕を背中に回してポンポン叩いてやると、だんだんと嗚咽が小さくなっていった。
でっけー子供。こいつ本当に高2かよ…。
でも、こいつに泣き方を教えてやれなかったのは俺だ。
その機会を奪ってしまったのも、俺だ。
「ミカー。」
「……………。」
不貞腐れると返事をしない。
「三日月サン、告白の返事していいか?」
ミカの肩がビクンと跳ねた。
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