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きゅうじゅうはち。 満月side
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俺のベッドが使えた状態じゃない上、予備の布団も干していないし、両親の寝室に入ることも憚られたため今日はミカのベッドで一緒に寝ることになった。
やたら兄貴の世話を焼きたがって俺のシーツと兄貴のパジャマを持って下に行ったミカを、寝そべって漫画を読みながら待っていた。
やけに遅いな、と思っていたらデカイ泣き声が聞こえてきた。
泣いたミカを慰めるのはいつも俺だったのに。
ミカは今、兄貴のところにいる。
ミカの声が止んで、少ししたら階段を上って来る足音が聞こえ、バタンと隣のドアが閉まる音がした。
いつまで経っても、ミカは戻ってこなかった。
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