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ひゃくさん。
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「………何してんの、ミツキ。」
「何って、部屋の片づけ。」
二階に上がるとミツキが自分の部屋じゃなくて隣の物置き部屋でごそごそ物を片づけていた。
「急にどうした。」
「別に。そろそろ一人部屋が欲しいと思って。」
「ミカと喧嘩でもしたの?」
「いや。……それよりなんか用?」
「おはぎ持ってきたんだけど。」
手を止めてミツキが近寄って来る。
「へぇ~旨そうじゃん。何味?」
「ずんだ、黒ゴマ、きなこだってさ。」
こいつ、何考えているんだろう。特に機嫌が悪いわけでもなさそうだし、ミカも普通だったから喧嘩しているわけでもなさそうだった。
何度かミツキがこの部屋の片づけに着手しているところを見かけたことがある。結局片付け切れなくて断念していたけれど。
毎回ミカと喧嘩した後だったり、ミカの散らかしぶりに堪忍の緒を切らしていた時だった。
今回はただの気まぐれなのだろうか。
「ずんだがいい。…じゃんけん?」
さすがミツキ。察しがいい。
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