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プロローグ
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*
「……ッフーー、ッん、……」
静寂に包まれた部屋。漏れる自分の声が麻薬の様に脳みそを掻き回す。
口の中に無理矢理嵌め込まれた猿轡のお陰で顎が痛い。
自分のヨダレで体が汚れていくし、腕も、足もあちこちが痛む。
──早く家に帰りたい
ただただ考える事はその言葉ばかり。
ヴーーと駆動音を鳴り響かせているのは俺の腸内を縦横無尽に暴れているバイブ。
足首と太ももを縄で縛られ無理矢理正座をさせられるような体制のなか、身動きが取れないせいで俺のアナルを容赦なく掻き乱している。
「ふ、っうぐ」
正座をしたまま座るのがきつくなってきた。
今すぐ横に倒れたいのに両手を頭上高くで縛られ吊るされたまま一つ纏められ、天井の柱にピンっとくくり付けられている。
そのおかげで横になりたくても、倒れ込みたくても、腕を引っ張られ吊るされているせいで出来なくて体力と精神がどんどんすり減っていく。
視界は黒い布を付けられているからそのせいで今が何時で、外が夜なのか朝なのかも分からないまま俺をこんな事に巻き込んだどこかのヤクザに怒りが募っていった。
『お前から欲しがるまではこのままだ京』
俺の名前を軽々しく呼んでそんなことを残した男は本当に部屋を出て行ってから一度も帰ってこない。
体のあちこちの節々がきしきしと痛みの音をあげてる。
抑え切れない負の感情は心を殺していき、やがて麻痺させる。ただ普通に暮らしたいのに、その普通がなんでこんなにも難しいのか。
──どうしていつも普通に暮らさせてくれないんだろうか。ただ普通の幸せを知りたいだけなのに
「ンッ、ンゥ!」
早く家に帰りたい。もう何度も思ったその言葉を心で反芻したとき扉が開く音がした。
キシッキシッと木の軋む音が響き、コツっコツっと軽やかな足取りで革の音が近づいてくる。
「……京、随分楽しんだようじゃねえか」
「……ッフーー……フーー……ッ」
「強情だな。 喘ぎ声も出さねえってか?」
「……ーーッ!?」
「痛むか。 お前は痛い方が好きだろ」
「ッ……! ふぅっ、〜〜ッ!」
反り返ったペニスをこの無慈悲で、鬼畜な変態男に容赦なく踏み潰されて思わず喉が仰け反る。
だけどこいつが人を泣かせる事で興奮するサドなのを知っているからどうしても声だけは出したくない。
だから、出来る限り猿轡を思い切り噛み締めて痛みに耐えた。
「気持ちよさそうだな?」
「ッ……ふーっ……」
こんなもんのどこが気持ちいいんだ……、なんてことを数日前の俺なら思っていた筈なのに今の俺はこいつの言う通り確かに痛みの中に快楽を見つけてしまっていて。
「京もっと気持ちよくなりてぇなら強請れ」
男はそう言うと俺の口に嵌め込まれた猿轡を抜き取った。
「……誰が、変態に媚びるわけないだろ……ッ」
「ククッ、お前は本当に俺を愉しませてくれるな」
「ッ!、〜〜ッうァ!」
「あーあー、口からヨダレ垂らして下からも垂らして躾のなってねぇ犬だな」
「ーーヒッ!……う、ん〜〜ッ」
「ふっこれが好きか? 甘い声漏れてるぞ京」
「くたっばれ……! 離せっこの鬼畜野郎ッ」
「心配しなくても後1ヶ月もしねーうちに帰してやるよ」
男はそう言うと俺のペニスを未だに踏みつけながら吊るされていた手の縄を解く。
しかし吊り上げられていたロープが外されただけで手首には縄がしっかりと縛り付けられていて逃げる事もできない。
久しぶりに腕を下ろすことができた体は血がドクドクと巡り出し、痺れる手の感覚を取り戻そうとしていたとき男に押し倒された。
「……ッ」
「いい眺めだな京」
「や、め……!」
ーーパァァッン、パァァッン
振りかざされた手のひら。
何度も何度も高く突き上げられた俺の尻たぶを男が平手打ちをする。
ビクビクと腰がくねり、アナルに突き刺さっているバイブを締め付けてしまった。
「アッ、や、ぅあッ、」
ピュッ、ピュッと零れる精液。力が抜けてゆく体。
「京俺がいつ出していいって言った?」
「んぁーっ!」
白濁液を吐き出した俺のペニスを思い切り握られて背中をしならせ思わず声が出てしまう。
「あー、お前のその声最高だわ」
「やめ……ろ!」
「今度は俺のモノで鳴けよ、京」
「〜〜ッ……ふっ、んぁああっ!」
手首に巻き付いている縄を噛み締めていたが最奥までいきなり侵入してきたバイブよりも遥かに太くて長いペニスで奥をグリグリと突き上げられて喉が仰け反り腰が砕ける様な快楽が責めてくる。
「いい声で泣くようになったじゃねーか」
「ぁあっ……あっ! ……そ、んな……! 抜けっ!」
「たっぷり中に出したら抜いてやるよ」
「うっ……あああっ! ああっ!」
……どうしてこうなったんだろ。
ただ俺は普通に暮らしたいだけなのに
何でいつもこうやって邪魔ばかりされるんだろう。
「あ……ァ……」
「立派な雌だな。 なぁ、京?」
ズルリと引き抜かれるペニス。太いソレを咥え混んだ孔はくぱくぱと開ききったまま。
そして再び侵入してくるそれに息をのんで、
再び男のモノで無理矢理な抽挿が始まれば俺の意識が飛ぶまでこの暴力まがいな性行為は続いた。
*
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