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吸血鬼ミカエラ
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僕は優ちゃんを抱えたまま自分の部屋へと歩くとても長い廊下を‥‥
周りの吸血鬼には目もくれずただ前だけを見据えて歩く‥‥‥
“僕の大切な家族”
『優ちゃん‥‥‥』
“優しい声‥‥俺が小さい頃に聞き覚えのある声が近くで‥‥”
“優ちゃん‥‥”
「‥‥‥‥ミカ‥‥」
『‥‥!?‥‥』
俺は今深い暗闇にいた‥‥
おい!優一郎起きんか!
バシーン!!
“うわぁ!”
ようやく目を覚ましたか‥この馬鹿は‥
はぁ‥‥
“ここは?”
お前の夢の中だ!
“??‥‥俺のゆっ‥‥‥夢の中!?”
あぁそうだが別の意味で言えば私がお前の夢に入ったと言っていい
“阿修羅丸が俺の夢の中に‥‥”
(オェー‥‥)と思ってしまった
お前今酷い事を思ったな‥‥
“(ギクッ!)いやぁなんも思ってないですよ”
まぁ‥いいそれよりお前今の状況は理解できておるのか‥
“いや‥でも‥‥俺の大切な家族がいたことは覚えている”
しかし彼は吸血鬼化になっていた‥‥
“どうしてなんだ”
私にもどうしてなのかは知らない‥‥
“‥‥‥‥”
私は近くにはいない‥‥
だがお前次第の選択で私も動こう!
“あぁ‥‥”
そろそろ目を覚ませ‥‥
大事な者が待っておるからの‥‥
「‥‥‥うぅ‥‥ミカ‥‥」
「!!!!ミカぁ!!!!」
ガバッ!と勢い良く起き上がり周りを見回したが夢でも見ている部屋と思い頬抓ったが痛くて手を離し現実だと実感した
カタッ‥
コップを置く音がした方に目を向けたそこには俺の大切な家族だった〝彼〟がいた
「‥‥‥‥‥」
『‥‥‥やぁ‥優ちゃん‥‥起きた?』
「ミカ?‥‥本当にミカなのか‥?」
『そうだよ優ちゃん』
「‥‥なんでお前が生きてるんだ‥‥ミカはあの時死んだはずだ!」
『‥‥‥‥‥‥』
「なんか言えよ!」
剣を抜く構えをしたが‥‥そこには俺剣
は無かった‥‥
“剣がない!?”
『優ちゃんの剣は違う場所にある』
「お前は‥‥誰だ!!」
『僕を忘れちゃったの?』
「忘れるわけ‥‥ない‥‥‥」
『じゃあなんで聞くの?』
「‥‥‥‥‥」
「死んだはずのお前が目の前に立っていやがるんだ!聞くのは当たり前だろ!」
『‥‥死んだ僕か‥‥‥‥』
『でも‥‥実際僕は確実に死んだよ優ちゃん‥‥』
「えっ?‥‥‥」
『僕は吸血鬼の女王の血を飲んだんだ‥‥』
「嘘だろ‥‥じゃあお前は吸血鬼になって生きてるってことかよ!」
『‥‥‥‥そうなるね‥‥‥』
“‥‥‥僕だって血を飲んで命を貰いたくなかったよ優ちゃん‥‥”
「‥‥‥でも‥‥お前が生きていたんだそれだけでいい‥‥‥」
“吸血鬼でもいいお前が生きていれば俺は‥‥”
俺は何を言って‥‥
『‥‥‥優ちゃん‥‥‥』
『泣かないでよ‥』
“自分でもわかってるのに何で涙が止まらねぇんだ”
“勝手に涙が出てんだよ!”
『でも優ちゃんともう一度会えたそれだけで僕も生きてる価値があったんだ』
「‥‥‥本当に‥‥‥‥生きてたのか?‥‥‥本当にお前なのか‥‥‥」
『だから本物だって言ってるでしょ優ちゃん』
『そんなに疑うなら確かめてみる優ちゃん』
「確かめって‥‥‥どうやって確かめるってんだ!」
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