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後輩救出 …1
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海岸沿いを二人で歩く。
焼き肉を食べ過ぎたせいか、喉が渇いたのでコンビニに寄ってもらう。
お茶のペットボトルを買ってお店を出たところで、知ったような声がした。
何気無くそちらを見ると…あれは…アキちゃん?うん。総務のアキちゃんとその友達らしい女の子が、いかにも〜って感じのチャラい2人組の男に声をかけられていた。
わ。こんなところで知り合いに会うとか嫌だな…
あれは、ナンパかな?
二人は嫌そうな顔で、男達に何かを言っている。
無視しようかな、と思ったけど、金髪のチャラ男がアキちゃんの腕を取った時、アキちゃんが「嫌っ!」と言ったのが聞こえたので、思わずそちらに足を向けた。
「佐藤君?」
小栗さんがそう声をかけながら、俺について来た。
「あの子、会社の後輩なんです」
近付くと、やっぱりナンパのようで、アキちゃん達は必死に断っているところだった。
「アキちゃん!」
とりあえず、声をかける。
バッとこちらを見たアキちゃんが、俺を目で捉えると、今にも泣き出しそうな顔をした。
チャラ男2人がこちらを向く。
「何?彼氏?」
「あ、いや…」
アキちゃんは困ったように、俺を見た。
「彼氏じゃないなら、俺達と遊んでも良いじゃん?ね?」
そう言って、腕を引っ張った。
「嫌がってるだろ?離せよ」
俺がそう言うと、金髪男は顔だけこっちにむけて「アァ?」と凄んできた。
うっ。こ、怖い。
身体つきががっしりしてて、ケンカ強そう…
でも、ここまで来てアキちゃんを助けない訳にはいかない。
俺がチャラ男達を睨んでると、アキちゃんの友達の肩に手を置いていたスカジャンを着た男がこちらに近付いて来た。
「邪魔すんなよ。女みたいな顔しやがって」
ヘラッと笑われる。
ううっ〜
頑張れ俺〜
「どう見てもその子達、嫌がってるだろ?分かんないの?」
「は?」
そう言って、スカジャン男が俺の肩を小突こうと手を伸ばした時…
パシッと、俺の後ろから伸びてきた手が、スカジャン男の手を掴んだ。
「お、小栗さん…」
小栗さんが、そりゃあもう、人を殺せそうな勢いのオーラでそこに居ました…
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