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【VD番外編】小栗雅治の苦悩 2
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そうそう。
今回(も、だけど…)、チョコを持ってきた時に告白してきた子がいる。
全員に「ごめん。大切なヒトがいるから」って断った。
チョコに手紙を添えて来た分は…無視。
本当に、面倒くさいイベントだ。
誰だよ?バレンタインデーを日本に持ち込んで「女がチョコを渡して告白する」なんて厄介なイベントにしたヤツは…
ホワイトデー作ったヤツも…恨む。
あぁ…早く陸に会って癒されたい。
と言っても、今日は陸は同期の飲み会があるらしく、会えそうにない。
明日の土曜日は、用事で実家に帰るらしく、会えない。
日曜日は、俺はジムに行くし…陸も先週から料理教室に通い始めたらしく…昼間は会えない。
てゆーか、料理教室とか…俺のため?とか自惚れたくなる。
そうだとしたら、マジで可愛すぎるし。
とりあえず、次会えるのは…日曜日の夜。
それにしても、最近の陸は、本当に可愛い。
見た目もそうだけど、俺に甘えてくれるようになってから、さらに可愛くて仕方がない。
そして…エロい。
身体を重ねるたびに、それが増していく。
…そうだ。
陸の方は、バレンタイン、どうだったろう?
陸は可愛い系ではあるが、女にモテるはずだ。
…バレンタインにかこつけて、誰かに告白されたりしてないだろうか?
クソ…モヤモヤする。
電話してやろうか?
いや、今は飲み会の最中だ…
それを分かってるのに連絡して、引かれたらと考えると…出来ない。
陸が浮気なんてするはずないと分かってても、気になる。
それ程までに、陸は可愛いのだ。
誰かに攫われないか、心配になるだろ?
ヤマに「色ボケ」と言われようが、俺は陸が可愛くて仕方ない。
21時。
家に帰って、コンビニ弁当をビールで流し込んでいたら、姉貴から電話がかかってきた。
「…はい」
『あ、雅くーん?今年は何個貰ったー?』
仕事後だろうに、いつもと変わらないハイテンションな声がする。
て言うか、何かと思えばその話題か…
「…数えてない。けど去年より多いな…20は超えた…あー(ジムで)まだ増えるかも」
『へえ!すごいね!…ねぇ、日曜日の夜、取りに行ってもいい?その日、ちょうど暇で…。雅くんも休みでしょ?』
「あぁ…休みだけど…その日は無理」
陸と会うし。
『えっ?……ふーーーん。そっか〜、そっかぁ』
「…何だよ?」
『何でもない!じゃあ、いつなら行っていい?』
「いいよ。いつもみたいに送るから」
『えー?せっかくご近所さんになったんだからいいじゃない!そーね、月曜日の夜は?』
「21時以降なら…」
『分かった!あー楽しみ〜!生チョコあるかな?溶かさないようにしてよ?』
「ハイハイ」
『それじゃーね!ハッピーバレンタイーーン!』
プツッ
「………切れた」
はぁ。
姉貴と喋るのは、本当に疲れる。
って言うか、姉貴、何も言わなかったけど、多分気付いたな。
俺に彼女がいる事。
姉貴は、俺が付き合う相手に、口出ししてきたことはない。
だけど、今回は…どうだろうか?
もし俺が男と付き合ってると知ったらどうする?
…さすがに、引くか?
でもまぁ、知ったこっちゃない。
誰に何を言われようと、俺は陸と離れるつもりはないんだから。
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