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【VD番外編】小栗雅治の苦悩 6
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ふっ…慌てる様子も可愛いな。
そんな事を思いながら、陸の方を見る。
…と、冷蔵庫の扉を閉めた陸が、調理台辺りを見て固まった。
そして、何かをガサガサやってる。
「陸?」
キッチンに何かあったかな?
………あ、あった。
チョコが入った、紙袋だ。
俺のバカ!
冷蔵庫に入れようとして…あそこに置いたままだった!
「りく?」
もう一度声をかけると、陸が戻ってきた。
無言で俺の隣に腰掛けると、持っていた水のペットボトルを置いて、グラスをグイッと俺に差し出して「注いで!」と言った。
「り、く?」
「ワイン飲みたい!注いでっ?」
陸の勢いに押されて、とりあえずグラスにワインを注ぐ。
すると、それを一気に煽って「フーッ」と息を吐いた。
…これは…怒ってる?
「陸?」
「…嘘つき」
「え?」
何のこと?
「10個って言ったよね?」
「え?」
「チョコ貰ったの、10個って」
あ…、しまった。
「あ…えーと、そうだった、かな?」
「じゃあ、あそこにある紙袋なに?」
陸が、頬を膨らましてキッチンを指差す。
「…チョコ、です」
「30……30個くらいあった」
「いや、20ぐらいかと…」
「どっちにしろ、嘘ついたでしょっ?」
う…目が座ってる。
「注いでっ?」
「いや、陸、もうだいぶ酔ってるよね?」
「酔ってないもん」
そう言って、自分でワインを注いで、グイッと飲んだ。
「怒ってる?」
「怒ってないよっ」
明らかに怒ってる風だけど?
嘘ついたこと、怒ってるよね?
「じゃあ…」
「怒ってるんじゃない。雅治さんがモテるの分かってるし…数を少なく言ったのだって…気を使ってってことくらい分かるし…でも…なんか…」
あぁ…
本当に可愛いな、こいつは。
「もー!なんで笑ってんの?俺、怒ってんのに」
ふっ、やっぱり怒ってるんだ?
でも、そんな陸も可愛く見える。
「陸がヤキモチ妬いてくれてるから」
「やっ…ヤキモチ、なんかじゃ…」
さらに染まった陸の頬に手を添える。
「俺は、陸から貰うもの以外、口にしないよ?いくつ貰ったとか、全然興味ないし」
「〜っ」
あ、貰えるか分からないのに、変なこと言った…
という思いは、一瞬で消えた。
陸の目が揺れて、そこに嬉しさが浮き出ていたから。
「本当に?」
「本当。だから…とりあえず、ミニスカの陸を堪能させて?」
そう言って、頬に添えた手を、喉仏、鎖骨と下ろしていった。
「お、さわり禁止って言ったよ?」
「無理。好きな子がこんな格好して、手を出さないなんて」
スルリと手をシャツの中に入れて、突起を目指す。
「んっ!エッチ!ラウンジのお姉ちゃんにこんなことしたかったんだ?」
「違うよ?陸にしたかったんだって。…夢が目の前に現れて、すげー嬉しいよ?」
見つけた突起を優しく撫でる。
それだけで、陸はピクピクと可愛らしく震えた。
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