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二宮課長さん …4
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「えっと…今修正した部分のまとめと、データ取得をしてから帰ります」
「…どれくらいかかる?」
「1時間くらいですかね」
「そっか。ところで、今日は夕飯何食べるの?」
「えっ?…あ…そうですね…まだ決めてないですけど…コンビニかな?と」
突然、仕事じゃない話題になったので、びっくりした。
「じゃあさ、俺と飯食いに行こうよ」
「えっ?」
「佐々木さんも誘うから。…どうかな?俺もあと少しで終わるし、今日は誰かと食べたい気分なんだよね〜」
「あ、はい。分かりました」
ちょっと待って〜!と思ったけど、時すでに遅し…
コンビニって言っちゃったから、今さら「用事あります」とか言い訳できない。
まぁ、佐々木さんも来るなら…いっか。
「じゃあ、終わったら電話して?」
「はい。ありがとうございました!」
それから1時間程してから、佐々木さんがやって来た。
「お疲れ様ー。どう?調子は」
「あ!お疲れ様です。ちょうど…このデータ取ったら終わりです」
「そっか!じゃあそれ終わったら帰るか」
「はい!」
その瞬間まで俺は、佐々木さんも一緒に夕飯を食べに行くと思っていたんだけど…
作業を終えて、二宮課長さんと会ったところで
「お誘いいただいたのに、今日は行けずにすみません」
「いいえ。突然誘ったこちらが悪いんですから。デバッグが終わったら、改めて行きましょう」
「はい。ぜひ」
えっ?えっ?
佐々木さん、ご飯行かないの?
「二人でもよかったら、佐藤くん、夕飯付き合ってくれる?」
「え?あ、…はい」
ここで、嫌なんて言えないよー…
男の人と二人で食事って…浮気になるのかな?
雅治さんに何て言おう?
知ってる人だし…大丈夫だよね?
とりあえず、LINE入れとこう…
「じゃあ、行きましょうか?」
それから3人で駅に向かった。
途中で雅治さんに"二宮さんに誘われて、ご飯に行ってきます"と連絡を入れた。
駅前で佐々木さんと別れてから「何食べたい?」と二宮課長さんに聞かれた。
「そうですね…二宮さんは何が?」
「そうだなぁ…ラーメンとかどう?すぐ近くに餃子がすごく美味しいところがあるんだよ」
「ラーメン、良いですね!」
居酒屋とか…長居するようなところじゃなくてよかった。
俺、会話が持ちそうにないもん。
そして、連れてこられたところは、暖簾がかかった、大衆食堂っぽいラーメン屋だった。
人気のお店みたいで、10分程並んで店内に入ってテーブルに座った。
一番人気のラーメンと、二宮課長さんオススメの餃子を頼んだ。
「一杯だけ付き合ってよ?」
二宮課長さんがそう言って、ビールとグラス二つを頼む。
すぐに来たビールで、とりあえず乾杯した。
「お疲れー」
「お疲れ様です」
「…っ!はぁー、仕事の後の一杯は美味いな」
「はぁ〜、そうですね!」
「おっ?佐藤くん、いけるクチ?」
「えっ?あ、いえ!嫌いじゃないですけど…量はそんなに…」
「はは…そっか」
う…。
嘘ついたのバレた?
本当は、それなりに飲める。と思うけど。
それは何となく言わないことにした。
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