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不良くんは手当が上手
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不良くん(←名前がわからないのでそう呼ぶことにした。)は僕を椅子へ座らせる。
「あの…。」
「いいから黙ってろ。足ここに乗せろ。」
少し切れ口調で不良くんは僕の足を指差し、自分の太ももを叩く。
「あ、はい。」
》こっ…怖い。
僕は言われた通りにする。
「あーあ。結構派手にやってるな。」
まだ血が出続けているのを見て不良くんはそう言った。
「あ、はい。」
同じ返事しか出来ずちょっと言葉を探すが、何も浮かばない。
それよりも心臓がドキドキしてそっちが気になって仕方がない。
「んー。少し、しみるぞ。」
ティッシュを足の下で持ち不良くんは消毒液を僕の足に豪快にかける。
「痛っ……。」
自然と涙目になってしまう。
「大丈夫だよ。大丈夫。」
不良くんは見た目こそ凄く不良だけど、そんなに怖そうな人ではないことがわかった。
優しく声をかけてくれる不良くん。
》そう言えばさっきのキスも優しかった。
自分で思い出して顔が火照る。
消毒液をかけた後はてきぱきと手当してくてた。凄く丁寧だった。
消毒液をぶっかける以外は。
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