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黒咲叶翔side
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放課後。
俺は零の名前が入ったプレートを持って2-Aの教室を覗く。
》……いた。
保健室に来た零ともう一人が金髪の男と話している。
》あの金髪…一真(かずま)か?
髪の色こそ金髪で不良っぽいが一真は人一倍優しい。俺は知っていた。
》仲いいのか?
教室のドアが開いている為中の会話が少しだけだが聞こえてくる。
『ちょっとこいゆーてんのや。』
『でも……。』
『本当は俺もこないなことしとうないねん。俺…おどされてんのや。だけん、お前ら行かないとやばいことになるで。』
『…どうしようれーくん。』
『俺は行く。』
『……れーくんが行くなら僕も行く。』
聞こえてくるのはなんだかやばそうな会話。
不良達がなんとかかんとかとも聞こえる。
零の目は前を見ていた。
隣の男の子は今にも泣き出しそうだった。
》やばいんじゃねぇのか?
少し経つと一真がドアの方へ向かってくる。俺はとっさに柱に隠れて零に会うタイミングを測っていた。
すると、一真が教室から出てくる。
そして、零ともう一人の少年も教室から出てきた。
『裏切るような行為…悪い。』
『ううん。』
悲しそうな顔をする3人はなんだかほおっておけなかった。
》あ、ストラップ。
渡そうかと思ったが、深刻そうな顔を見て3人が登っていった階段を俺も登った。
》屋上にでも行くのか?
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