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反省
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あの後結局黒咲のは元気が良すぎてもう一回ヤった。
それから2人でお風呂に入った。
黒咲さん僕の中のものを全部出してくれた。
そういう優しいところが僕が大好きなんだと思いながらなんだか黒咲さんはお父さんみたいだなと考えていた。
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「……その…わりぃ。」
時間が経って正気に戻ったのか黒咲さんは顔を真っ赤にしてそれを隠すように手を当てうつむいて何度も謝っている。
「大丈夫です…。」
》黒咲さんは嫌だったのかな。
そんな事を考えてしまう自分が嫌になる。
それでも黒咲さんと出来た事が僕は嬉しかった。本人には絶対に言えない僕の恋の事情。
「……体、大丈夫か?」
「はい。少しお尻が痛い程度です。」
「そっ、か。」
いつものように会話が続かない。
当然だ。
仮にも男同士。いや、仮じゃないけど。それでも恋人でもなんでもないのに僕たちは繋がってしまったんだ。
》…僕は嬉しいし、大好きだから、いいんだけど…。
黒咲さんはきっとそういう好きではないんだ。
「俺…その、学校に電話入れてくるな。休むって。」
「え?」
「その体じゃ無理だろっ。」
「あ、はい。」
「待ってろ。」
そう言って黒咲さんは部屋を出ていった。
数秒して僕の目に涙が溢れてきた。
「ぅっ…ぅあ…ヒック……あぁっ……うっ……うっぐっ、あっ…あぅっ…うっんっ…うっ。」
黒咲さんからの今まで1度も受けたことのない冷たい態度に僕の頭の中は後悔でいっぱいだった。
》やっぱりダメなんだ…男の子同士でするものじゃないし、第一黒咲さんが僕のこと好きなのかもわからないのに……。
その冷たい態度から僕の頭に浮かぶのは『嫌いになった』と言う単語だけだった。
「うぁ…あ、ヒック……あっ……黒咲さっ………か、うっ…うっんっ…うぐっ…か、なとぉ……ヒック…ヒック。」
その単語が浮かぶ度涙が溢れてきて、僕は小さい子みたいにお姉さん座りでぺたんと座り込み子供みたいに大泣きした。
》世界中の誰に嫌われたっていい。でも、黒咲さんだけは。黒咲さんだけには嫌われたくない。黒咲さんに嫌われたら、僕は…僕は……。
「ぅあっ…あっ………うぁあぁぁぁぁぁあ!!ヒック…うぁっあぁ…ぁ、あ、やぁぁだっ…ぁか、なとっ…ぁ………やぁっ…うぁぁあぁああぁ!!」
うつむいて何度も何度も涙を拭う。それでも涙は止まらなくて。
気づけば大きな声で、名字ではなく名前で黒咲さんの事を呼んでいた。
「あぁあぁぁぁうっ、あっ…うぅあっ……かな、と…叶翔ぉ……かぁ…なっ……とぉぉ!叶翔ぉ!!うっヒック……叶翔っ…叶翔っ………叶翔ぉぉぉ…あぁぁぁあぁぁ!!」
「零っ!」
何度も呼ばれて驚いたのか、黒咲さんは血相を変えて部屋に飛び込んでくる。
「どーした零。ん?どうしたんだよ…なぁ……そんなに泣くなよ。お前が泣くと俺…心がズキズキすんだよ…なぁ…泣くなよ。」
黒咲さんは自分よりも小さな僕の体を強く抱きしめる。
黒咲さんは僕よりも苦しそうな顔をしながら優しく僕に声をかける。
いつもの優しい声で。
「か、なとっ。」
「うん。」
「かな…とぉ…。」
「うん。」
「叶翔っ…うっ……んんっ。」
「うん。」
「か、なと…叶翔っ……叶翔っ。」
「うん。ごめんなもっと早く助けてやれなくて。約束、したのにな。」
》違いますよ黒咲さん…そうじゃないんです。そうじゃないんだ。
「うっ…うっ…んぁ……。」
僕は黒咲さんの胸にしがみついた。
黒咲さんのワイシャツをびちゃびちゃにするくらい泣いた。
黒咲さんのワイシャツをぎゅっと掴んで離さなかった。
》もうあんなことしないから。黒咲さんがそんな顔するなら僕はしないから。だから、僕を嫌いにならないで。
黒咲さんも泣きそうな顔をしていた。何かをじっと我慢するような、そんな顔をしている。
「泣いていいよ、ね?」
その言葉で僕はまた声をあげて泣いた。
ずっと溜めていた感情が、これからも溜め続けなくてはならない感情が泣いていないと溢れそうで怖かった。
》黒咲……いや、叶翔……僕のこと、嫌いにならないでください。
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