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仲直りがしたい 黒咲叶翔side
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ーー零が自傷行為をするまで後10分ーー
「暁、ここが零の家だよ?」
「…零くんだったんだ……。」
俺は暁を連れて零の家まで来た。
家の前で立ち止まり暁に説明をする。
「へ〜一人暮らしなんだ。」
「うん。」
暁は俺の背中を支える。
「大丈夫。零くんの事、許してあげるんでしょ?」
「…うん。」
「きっと零くんも苦しんでるよ。」
「うん。」
俺は暁の優しい目を見つめる。
「あ、いいこと教えてあげる。この間、保健室に叶翔を運んだ時に二人が保健室の場所を教えてくれたって言ったでしょ?」
「…うん。」
》?
暁は俺の手をそっと握る。
「あの時二人と少し話したんだ。……友達だって言ってたよ。零くん。」
「うん。」
「それから、仲良しなんだねって言ったらね。」
暁は俺の手を強く握った。
「当然ですよ。って即答したよ。大丈夫。きっと、叶翔が怒ってないって知ったらすぐ元に戻れるよ。ね?」
暁は俺の頭を撫でて勇気づけてくれた。
暁は優しい。
俺は零が好きという思いを詰め込んで暁から離れ、呼び鈴を押す。
ピンポーン
》零…仲良りしよう。
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