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自慰5
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シーツに力なく沈んでいく体を見て、ようやく洸は和人が意識を失っていることに気が付いた。
慌てて眼前の体から自身を引き抜き、手早くコンドームの処理を済ませた後で涙が滲んだままの彼の目尻にそっと口付けを落とす。
「…可愛くていじめ過ぎた。ごめんな」
そのまま汗ばんだ前髪を軽く指で払い除け、形の良い額にも口付けを落とした。
そして散々彼を追い込んだ道具をそっと取り外す。
それが、ここのところ和人が開発に追われているというオナホールであるということに気付くのに時間は掛からなかった。
*
「……ん、……」
和人が目を覚ますと、横でいつものように寝息を立てている洸の姿があった。
いつの間に意識を手放してしまっていたのだろうか。
まるで何事も無かったかのように着衣は整えられており、体も拭いてくれたのか、腰が重いことを除けばいつもとほとんど変わらない目覚めだった。
ベッドサイドに、綺麗に後処理された道具が置かれていることに気付く。
…我ながら良い出来であると認めるしかない。
昨夜の強い快感を思い出して一気に顔が熱くなる。
そして、横で眠る男の温もりや吐息も鮮明に思い出されてしまう。
「……くそ、…ずるい奴…」
目を閉じていると普段よりも随分と幼く見える洸の寝顔を見ながら一人小さく呟くと、その唇目掛けて噛み付くようにキスをした。
その衝撃にびくりと肩を揺らし、薄く開いた洸の瞳が徐々に丸くなっていく。
しかしすぐに洸の笑みが深くなり、和人はその反応に少し不満げに眉を寄せて唇を離した。
「…あれ?もう終わり?……それより、昨日はめちゃくちゃ気持ちよかったぜ。良すぎて、やり過ぎた。……悪かったよ。」
わざとらしく肩を竦めて見せる洸を暫し睨むようにして見つめていたが、その唇が素直に謝罪の言葉を吐き出すと和人はもう何も言えなくなってしまう。
眉を下げて和人を見る洸の姿は、まるで飼い主に叱られると分かって耳を垂れる健気な犬のようにすら見えた。
こんなの、許すしかないじゃないか。
「ーーーっ、本当にお前はずるい男だ!」
和人は堪らず声を荒げながら、再びその唇に乱暴に口付けた。
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