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はじまりの日5
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まんまと罠に掛かった哀れな獲物は、会社から二駅離れた洸の部屋のベッドで苦しげに吐息を漏らしていた。
「田辺さん、水飲める?」
先程よりはマシには見えるものの、未だに頰やシャツから覗く首筋は赤いままだ。
汗で張り付いた前髪を人差し指で払ってやると、彼の綺麗な顔立ちが露わになった。
この長い前髪が彼の綺麗な顔を隠していたのだろう。彼がこんなにも美人だなんて、社内の人間でも気付いている人間は少ないはずだった。
「気持ちいい…」
前髪を払い退ける洸の指先が冷たかったらしく、田辺は瞳を揺らして甘い声を漏らす。
その指先を彼のなめらかな首筋へと滑らせながら、洸は目を細めた。
「もっと気持ちいいことしてあげるよ、田辺さん」
そこからは、洸の独壇場だった。
嫌だ、と逃げようとする田辺の腕をネクタイで戒め、彼の綺麗な顔を隠す眼鏡も外して、強引に口付けた。ろくに力の入っていない舌を無理やり絡め取り、好き勝手貪ると顔を真っ赤にして田辺は力なく洸の胸板を叩いたが、そんな動作は洸を煽るだけだった。
シャツもズボンも慣れた手つきで脱がせると、濃厚な口付けで反応を示したのか彼自身が硬くなっているのに気付いて笑みを濃くし、やめて、と懇願する彼を無視して直に握り込んでやると背を仰け反らせて田辺は喘いだ。
やはり綺麗な声だった。
打てば響く敏感な体に誘われるように洸は夢中でその細いしなやかな体を貪った。
激しく上下に擦り上げると、田辺が焦ったように首を振る。すぐに先走りが溢れて洸の手のひらを濡らした。
「ヤダヤダ言ってるけど、体は悦んでるぜ?」
田辺は言葉責めに弱いようだった。
そうやって彼を苛めてやると、益々彼の体は反応した。
「可愛い、田辺。これからも俺と遊んでよ。俺、お前のこと気に入っちゃった」
ぐちゅ、にちゅ、と音を立てながら追い込むように扱いてやると、田辺は喘ぎ泣きながら弱々しく首を縦に振った。
脅されていると思ったのかもしれない。しかしそんなことは洸にとってはどうでもよかった。
この綺麗な同僚を、これからは好きなようにできる。
二度、洸は田辺の精を吐き出させてやった。
肩で息をしながら、ようやく解放されたと思ったのかどこかほっとしたような表情を浮かべる田辺を尻目に、洸はベッドから降りて部屋のソファの片隅にあるダンボールを探る。
その中には、自社製品が大量に入っていた。
それに気付いたのか田辺の顔色が変わる。
洸はローターを二つダンボールから取り出すと、にっと悪戯っぽく笑った。
「あんたが開発した商品、感想は?」
田辺の乳首に、無機質な音を立てながら刺激を与え続ける小さなローター。
それは田辺自身が入社1年目で開発したものだった。
乳首を程よい強さで挟みながら、同時に不規則な刺激を与えるそれが、田辺の思考を奪っていく。
どうして。俺は、自分が作ったオモチャに…!!
「あ、あぁっ…いや、」
あまい声が止まらない。
小刻みに震える小さな機械が、自身が開発したその機械が、確実に田辺を追い詰める。
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