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仕返し1<×和人>
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洸を実験台にしてその成果を確認した媚薬が完成して、一週間が経った。
その薬は、AVで使用されたことをきっかけに、一般の客からもインターネットを通して注文が殺到するほどの大人気商品となった。
「君の作るものは、本当にいつも素晴らしいね」
開発部の部長である山本にそう声を掛けられると、和人は慌てて首を振った。
「いえ、僕なんてまだまだで…」
「謙遜するな。君はヒットメーカーだと他部署でも有名で、私は鼻が高いよ」
柔らかな物腰で、口元に優しげな笑みを浮かべながら山本が言うと、和人もその笑みにつられるようにして頰を緩める。
入社以来、ずっとお世話になってきた上司に褒められるのはくすぐったかったが、同時にとても嬉しかった。
二週間前、試作段階の薬を洸に使った甲斐があった、と和人は一人頷く。
ある意味では、洸のお陰とも言えるかもしれない。
今日はなるべく早く退社して、お礼がてら同居人のために飯でも作ってやろうかと考えながら、和人はまた新たな製品作りへと没頭していった。
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