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◆今日の最下位は牡牛座です。8
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男が、バイブのスイッチを止めた。
代わりに洸のスマートフォンがヴーヴーと鳴り続ける。
ゆっくりと男がベッドから降り、机の上で震え続けるそれを手に取る。
田辺という名前が画面に表示されていた。
「コウくん、タナベって人だよ」
スマートフォンを持ちながら男が再び洸の元へと戻ってくる。
タナベ、という名前を出した瞬間に洸の表情が歪んだのを男は見逃さなかった。
そして男は、通話ボタンを押して、スピーカーホンにする。
洸がぎくりと顔を強張らせた。
『もしもし?連絡ないから心配してたんだけど。今日はもう戻らないなら鍵閉めるけど』
部屋に和人の声が響く。
早く、この電話を切らなければ。
額に嫌な汗が浮かぶのを感じながら、悪い、と口を開きかけた瞬間に、男が玩具のスイッチを入れた。
「あぁっ!」
突然の刺激に大きな声が漏れる。
再び音を立て出したモーター音と、ぐねぐねと動いては内壁を器用に刺激してくる機械に堪らず身を捩る。
『…鈴村?』
大丈夫だと言わなければ。
しかし、唇を開いてしまえば情けない声が漏れそうだった。
絶えず鳴り続ける振動音が、和人の耳にも届いているのではないかと思うだけで、洸の体が情けなく反応し、体が強張る度に自分で強く中を締め付けてしまう。
ひどく甘い声が漏れた。
『もしもし、何かあった?』
和人の声が、不安げなものに変わる。
洸は必死に息を整えようとしながら、震える唇を開いた。
「遅く、っなるから、先寝てろ…っ」
『だったらメール入れといてくれたら良かったのに。じゃあ、おやす』
「ーーッアァ!!」
終わった、そう思った矢先だった。
男が、バイブを一度引き抜いたかと思うとそれを再び洸の奥へと突き立てたのだ。
完全に油断をしていた。
言い逃れが出来ないほどの声だった。
『………鈴村?』
和人の声が曇る。
電話越しでもハッキリとわかった。
男が奥へと差し込んだバイブは、洸の弱点ばかりを重点的に責め立てた。
まるで生きているかのように、ぐりぐりと前立腺が抉られる。
洸は背中をしならせて喘いだ。
更にそれを男は追い込む。
とろとろと先走りを溢れさせている洸のものを掴んで、上下に扱く。
前後からの強烈な快感に、我慢など出来るはずがなかった。
『鈴村?聞こえる?』
「あッ、やっ、アッ!だ、大丈夫だからッ、頼む、頼むから、早く切れ…っああ!!」
『………』
和人はもう何も喋らなかった。
暫くしたあと、ようやく電話が切れた。
それとほぼ同時に、洸は薄くなった精液を吐き出した。
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