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トモダチ4
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「……マジかよ」
室内に、洸の声がぽつりと漏れる。
健太がよっしゃ!とガッツポーズをしてみせるのを、恨めしく思いながら洸はもう一度、マジかよ、と呟いた。
「よし、始めるか」
楽しそうに笑う健太が腰に巻いていたタオルを外して全裸になると、洸の絶望が濃くなる。
大事なことを忘れていた。
そうだ、この男は巨根だったのだ。
何度も風呂やトイレで彼のものを目にしていたし、よく「羨ましい」などと思っていたことをすっかりと忘れていた。
このことを覚えていたなら、彼の申し出を何が何でも断っていただろう。
思わず、引き攣ったような笑みを浮かべる。
「………抜き合って終わりにしない?」
「しない。ジャンケンする前に約束したろ」
あんな勝負をせず、無理にでも健太を組み敷いておくべきだった。
それも今となってはもう遅く、洸は少しばかり泣きたいような気持ちになっていた。
「指だったら入れていい、約束する。だから、お前の入れんのは勘弁してよ」
「往生際悪ィなー。ちょっと黙ってろ」
珍しく洸が食い下がろうとするのに、健太が眉根を寄せる。
彼の肩を強い力で押してベッドへと押し倒し、そのままその細い首筋へと舌を這わせる。
びく、と洸の体が小さく揺れるのに、健太の中にある嗜虐心が少しばかり刺激された。
チュッと軽い音を立ててそこにキスをしながらタオルを剥ぎ取り、仰向けに寝かせた彼の腕を頭上で拘束し、そのまま洸自身を握り込むとゆっくりと手を上下に動かしていく。
「…っ、健太、待てっ」
まさか体の自由を奪われるとは思っていなかったのか、洸の声色に焦りが滲む。
それを無視して、徐々に固くなり始めたそこを今度は少し強めに擦ると洸の薄い唇から切なげな喘ぎが漏れる。
普段の彼の声とはまた違う、どこか甘い声に、健太は、自分が今この状況にひどく興奮してきていることを自覚した。
こいつに、イヤってほど快楽を与えたら、どんな顔をして、どんな風に鳴くんだろう。
唇を離して、今度は彼の胸元へと顔を寄せる。
女のものとは違い、膨らみも柔らかさもない真っ平らな胸は、間違いなく男のものなのに、何故だか妙に興奮する。
片手で洸のものを扱き続けたまま、目の前の突起に舌を這わせていく。
舌で何度も転がし、ちゅうと吸い付き、軽く甘噛みしてやると、「あっ」という声と共に洸の背中が小さく跳ねて、ピクピクと手の中のものが震える。
徐々に先走りが溢れ出し、健太が手を動かすたびに水音が響いた。
突起から唇を離すと、すっかり固くなり、赤くなったそこが唾液で濡れていやらしく光っている。
同じ男の体に、こんなに興奮を覚えるとは思ってもみなかった。
健太は、自分の下半身にも熱が集まっていくのを、はっきりと感じていた。
「洸…お前、結構ソソる」
そう言って洸の耳朶に舌を這わせてから、その中へとくちゅ、と音を立ててねじ込むと、一際大きく彼の背中が跳ねた。
…耳が弱いらしい。
耳朶をなぞったり、軽く噛んだりすると、洸の唇から声が漏れる。
明らかに余裕がなくなったのがすぐに分かった。
「っ、ゃ、め」
髪を揺らして頭を振る洸を一気に追い込む。
手の動きをスパートをかけるように早めて、そうしながら耳朶を甘噛みする。
「あ、ぅあ…ッ」
びくん、と体を揺らして、健太の掌に洸は精を吐き出した。
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