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9日目
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カフェでアクセサリーが駄目なことをすっかり忘れてた。
アメリカンさんに貰ったからって、店長に駄々を捏ねて特別に許可をもらった。機嫌がよくてよかった。
カランコロンと優しい音。いつもの席でタバコに火を付けるアメリカンさん。
ねー、気づくかな。ピアス。コーヒーとチョコチップマフィンを机に置いて、ちらっと盗み見る。
むー、全然こっちみない。そんなにマフィン食べたい?ちょっとむっとしてじーっと視線を送り続けたら、アメリカンさんははぁっと溜め息ついて、ようやくこっちを向いた。
だって見てもらいたいじゃん?あ、髪が邪魔かな?髪を耳にかけながらアメリカンさんを見ると、アメリカンさんは、はぁって溜め息をつきながら衝撃的な一言を言い放った。
「キミ、ゲイなの?」
「...はい?」
「こいいうことされるとさ、勘違いしちゃうんだけど。」
「はい?」
「...なんでもないよ、気にしないで。」
なにが。ピアスつけてたらゲイってこと?じゃあ俺はゲイだと思われてたってこと?むしろゲイにさせられたって意味?ないないないない。
てかアメリカンさんも耳に超あいてんじゃん。てことはアメリカンさんもゲイってこと?あ、でも今なんもつけてないね、ってことはゲイやめたの?
理解できなくて、てかゲイってなに。おネェですか。ちんこついてんですか。
なんか頭いっぱいいっぱいなんだけど。こんなんで仕事できないよー。アメリカンさんが帰る時、いつもならお送りするのに今日はなんだか気まずくて奥に隠れてしまった。
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