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左手小指は…愛の象徴
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翌日…。
「お…い!おい!城田‼︎」
ん…あれ?み、その?
御園?……ていうか今、何時だ…?
側にあった携帯を付けると、時刻は11:12を指していた。
「やっべー‼︎御園に10:00って言われてたのにっ‼︎‼︎」
「だから遅いと言っている‼︎」
へ?あれ、御園と…リリィ?
なんでうちに?
あれ?なんでだ?
寝起きだから、頭が回らない。
「城田!遅刻の事はいい。さっさと準備しろっ!」
「あっ!あぁ、ごめんっ!」
謝りつつも、急いで準備をする。
そういや、昨日は皿も洗わずに寝ちゃったのか…。皿も洗わないと。
「あれ?そういえば、クロは?」
「あぁ、クロなら先に車に…」
リリィはそう言うと、私は先に車に戻りますねー、と車に戻ってしまった。
バタバタとしながら、クロなんで一緒に起こしてくれないんだよー、と文句を垂れる。
「後は…、皿洗いだけ…って、何だこれ…。」
皿を洗おうと、蛇口に手を伸ばすと、左手の小指に何かついていた。
よく見ると、それはリボンらしく、青の細いリボンは、しっかりと、チョウチョ結びされていた。
左手の小指…確か昨日この指でクロの小指握ってたっけ。
よって、犯人は1人しかいない。
ったく。アイツ怠惰なのかそうじゃないのか、よくわからないな…。
あ、また顔熱い…。
早く皿を洗って、リリィ達の待つ車に行かないと。
そう思い、蛇口をひねる。
「おい、城田!どうかしたのか?」
ガタタッ‼︎‼︎
「みっ!御園‼︎‼︎?いつから、っていうかずっといたのか‼︎?」
「なんだ、いてはいけないのか?
む、貴様、顔が赤いぞ?熱でもあるのか?」
「なっ‼︎ないないっ!‼︎なんでもないっ!
ホラ、俺すぐ行くから!御園も先に車に行ってて!!」
「…?、あぁ、分かった。」
よかった、御園が鈍感で…。
御園が玄関を出てから、一息ついて、動かす手を速めた。
(俺、今どんな顔してんだろ…)
と考えながら…。
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