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止まってくれ…
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ッ‼︎‼︎
ゲホッ‼︎‼︎ガハッッ‼︎
…ヴェ……
ボタボタッ…。
「っ……。」
ゼー…ハァ…ハアァ…
真っ赤な雫が顎を伝いながら、床に大きな水滴となって落ちていく。
「ヤッ…ベーなぁ……、ゲホッ‼︎…。」
ボタボタ…。
怠惰の真祖、スリーピーアッシュ。
それが俺の通り名…今は名前がある。
けど、今その名前を呼ばれるってことは、声の主が家に帰ってきたということ。
だから、呼ばれなくていい。
あ"ぁ…
トマレ、止まれ、止まれとまれトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレトマレ…
お願いだ、止まってくれ。
早く、頼むから…。
"アイツ"が帰って来る前に……。
「ほんと…こんな時は、吸血鬼(バケモノ)でよかったって…思うな…。」
吸血鬼はすぐに怪我が治る。
だから、後少しだけ時間をくれ…。
皮肉にも、太陽のように真っ赤に染まった手のひらを見て、"クロ"はまた激しく咳き込んだ。
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